江戸時代

なあ、江戸時代の末期とかにもし生きていたらとか考えること、ある? ボイラ(「ボ
ク」と「オイラ」を合わせた一人称)は、あるよ。江戸の街のボロい長屋に住んで飾り
職人をやってるんだ。まあ、それは表の仕事で裏の顔は別にある。簪のKだ。尽きぬ恨み
の数々をはらす仕事の裏稼業。簪のKの住むドロボー長屋には変わった住人でいっぱいだ。
ドロボー長屋だから、あびる優も、もちろん、住んでいる。奉行所に追われる蘭学者
傘貼りをする浪人やじつは将軍の御落胤である夢日記を書くおとこや写楽の正体の爺さ
んだのエレキテルで何かをする先生とか隠密同心のおんな魚屋、瓦版のジャーナリスト
なんかだ、よく知らないけど。でも、江戸時代なんかじゃ家が寒そうだから大変だね。